「起こし方」の違いってなに?-コース別仕上がりイメージ-

「起こし方」の違いってなに?-コース別仕上がりイメージ-

 

文字起こし・テープ起こしを依頼するときに悩んでしまうのが、「起こし方」の種類です。出来上がってみたら、イメージと違ったということも。カムワードでは、コース別の起こし方のサンプルを掲載していますが、今回はその冒頭の部分を抜き出して、少し解説も加えてみたいと思います。

 

素起こし

〇A:えーと、最近ではZoomの研修とかってよくある話だと思うんですけどね、なかなか回線が良くなかったりとか、音声のトラブルとかって結構あると思うんですね。その今回の研修は、あの皆さん、何というのかな、ちょっと疎そうっていうか、あんまり普段ネット環境に慣れてない人もいらっしゃるのかなぁなんて思ったんですけど、トラブルってありましたか。

 

これは音声をそのまま漢字かな混じりの文章にしたものです。このままでも読めるものになっていますが、最初のところの「えーと」などは、読んだときに少し間延びしてしまう感じがしますね。

 

Aコース(ケバ取り+軽い整文)

〇A:最近ではZoomの研修とかってよくある話だと思うんですけど、なかなか回線が良くなかったりとか、音声のトラブルとかって結構あると思うんですね。今回の研修は、皆さん、ちょっと疎そうっていうか、あんまり普段ネット環境に慣れていない人もいらっしゃるのかなぁなんて思ったんですけど、トラブルってありましたか。

 

音声をそのまま文章にしたものから、ケバ(不要語=あー、えー、あのー など)を取ったことによって、素起こしよりも読みやすくなっていると思います。また、フランクな表現がそのまま残っていて、柔らかい感じを受けます。話し手がこんな話し方なのだな、ということも何となく伝わってきますね。対談や座談会など、話し手の雰囲気をしっかり残したい場合は、Aコースがおすすめです。

一方で、これが例えば会議や学術的な講義の書き起こしだったらどうでしょうか? 柔らかい雰囲気が出すぎてしまって、少し稚拙にも感じられてしまうかもしれません。

 

Bコース(ケバ取り+しっかり整文)

〇A:最近ではZoomの研修はよくある話だと思いますけれども、回線が良くないとか、音声のトラブルは結構あると思います。今回の研修は、皆さん普段あまりネット環境に慣れていない人もいらっしゃるのかと思ったのですが、トラブルはありましたか。

 

さて、これはどうでしょうか? Aコースの文章にフランクな表現や少し日本語的な修正を加えたことによって、文章として読んだときも読みやすくなっていますね。これなら話し手の話し方の雰囲気を大きく損なわず、文章の格式を上げることができるのできます。会議や講義にはこちらのBコースが非常にマッチしていると思います。

要約

〇A:最近Zoomの研修はよくある話ですが、回線や音声のトラブルは結構あると思います。普段ネット環境に慣れていない人もいる思いますが、今回の研修ではトラブルはありましたか。

 

Bコースの文章をさらにすっきりとしてみました。話し手の雰囲気というのは少し分からなくなってしまいましたが、要点がすっきりとしていて、内容が分かりやすくなっていますね。会議録はこのぐらいまですっきりとしたほうがという方も多いのではないでしょうか?

 

このように、起こし方によって出来上がりの文章は変わってきます。目的や用途に応じて使い分ければ、その後の作業効率も大きく改善するはずです。ご参考にしてみてください。

「そう言われてもよく分からないよ」という方、仙台の文字起こし・テープ起こし専門のカムワードなら、最適な起こし方のご提案できます。カムワードでは、「起こし方」の違いによって料金は変わりません。まずはご相談からでも結構です。ぜひお気軽にお問い合わせください。