議事録の案件ではよく出る「喧々諤々」という言葉。
これは「侃侃諤諤」と「喧喧囂囂」という二つの言葉が誤用されてできた言葉です。この二つの言葉にはこのような意味の違いがあります。
侃侃諤諤(かんかんがくがく):遠慮することなく盛んに議論すること
喧喧囂囂(けんけんごうごう):たくさんの人が口々にやかましく騒ぎ立てるさま
いつもどおり「侃侃諤諤」に修正を、と思いつつ、広辞苑(第7版)を開いてみると、
喧々諤々(けんけんがくがく):多くの人が意見を出し、収集がつかないほどに騒がしいさま
うわっ、載っているんだ。いや、驚いたね。
もともとは誤用とされていたものが定着した言葉は数知れずありますし、今、ちょうどその狭間にある言葉もあって、どこまでを誤用として修正するのか、微妙なことも多いものです。
広辞苑に載っているということは、もう一般に定着したものと捉えるべきでしょう。
言葉の移り変わりを感じたひとこまでした。