カムワードでは、共同通信社発行「記者ハンドブック第13版」を用いて原稿を作成しています。
それでは、記者ハンドブックとはどのようなものなのか、書いてみたいと思います。
用字用語集
ここでは、送り仮名の付け方、同音異義語の使い分け、漢字・平仮名の使い分けの例が示されています。
・あう 合う 〔お互いに同じ動作をする、一緒になる、一致、合致、程度、調和〕意見が合う、落ち合う、気が合う
会う 〔人と人が顔をあわせる〕会いに行く、客に会う、死に目に会う、席に立ち会う
遭う 〔思わぬことや好ましくない出来事に出くわす〕返り討ちに遭う、交通事故に遭う、強盗に遭う
基本的にはこちらの表記に準拠して原稿を作成していますが、文字起こし・テープ起こしで使うには、少し語彙が足りないような印象も受けます。また、文字起こし・テープ起こしでは、どの言葉を使うのかは発言者の意向を無視して選ぶことができません。上記、今年度のような書き換えも多いことから、必ずしも全て記者ハンドブックに準拠するわけではありません。
誤りやすい語句
ここでは、誤用とされている言葉の例が示されています。
・嫌気がする → 嫌気が差す 嫌気を起こす
・押しも押されぬ → 押しも押されもせぬ 押すに押されぬ
これらは普段の会話の中でも、誤った使い方をしている人も多いのではないでしょうか。文字起こし・テープ起こし作業中にも多く出会います。知っていれば何のことはないのですが、知らないと見逃してしまうと思います。こういったところを確認できるので、役立ちます。
差別用語、不快用語
ここでは、差別的な用語や、不快表現などについての書き換えの例が示されています。ただ、用字用語でも書きましたが、どの言葉を使うかは発言者次第のところがあります。カムワードでは、書き換えはせず、納品時に当該部分について個別にお伝えする形をとっています。
そのほか、紛らわしい会社名、法律、病名、略語、外来語、地名まで記載されており、原稿作成の大きな助けとなります。